病院から「ご遺体をどちらへ搬送しますか」と尋ねられ、答えられずに困る方は少なくありません。五反田で葬儀を控えている方の多くは、搬送先も決められないまま、死亡届や葬祭費の手続きまで抱え込んでいます。
この記事は、五反田・品川区で葬儀の手配を進めることになった方に向けて書いています。病院からの搬送を急がれている方も、遠方から手配を進める方も対象です。
読み終えるころには、いま何をすべきか、どの手続きをどこの窓口で行うか、使える給付があるか、費用がどこで変わるかが分かる状態を目指します。
この記事で分かるポイントは?
この記事のポイント
□ 急いで決めるのは搬送先だけです。葬儀の内容はあとから決めても構いません
□ 死亡届は品川区役所へ、死亡後できるだけ早く提出します
□ 葬祭費は申請しないと受け取れません。窓口は品川区の国保医療年金課です
□ 五反田には桐ヶ谷斎場があり、区民の多くはここか臨海斎場で火葬します
□ 葬儀費用は式場使用料・火葬料・お布施の3つに分けると比較しやすくなります
いま最初にすることは?
亡くなった直後に急いで決める必要があるのは、搬送先だけです。
自宅に安置するか、葬儀社の安置施設を使うかを選び、搬送を依頼する葬儀社を決めます。式場や葬儀の形式は、搬送のあとに落ち着いて決めれば十分です。
病院は長時間の安置を想定していないため、搬送だけを先に依頼する形でも問題ありません。
搬送だけを頼んだつもりが、そのまま葬儀全体の契約になっていたという相談は少なくありません。搬送のみを依頼する場合は、その場でその旨を伝えておくと安心です。
死亡届と埋火葬許可の提出先は?
死亡届は、死亡者の本籍地・届出人の所在地・死亡地のいずれかの区市町村に提出します。五反田で亡くなった場合や、五反田在住のご遺族が届け出る場合は、品川区役所が提出先になります。
死亡届を提出すると、火葬・埋葬に必要な埋火葬許可証が交付されます。この許可証がないと火葬ができません。
戸籍関係の届出は24時間受け付けており、区役所の業務時間外は夜間受付窓口で対応しています。
多くの場合、この届出は依頼した葬儀社が代行します。代行の可否は、依頼時に確認しておくとよい項目です。
品川区の葬祭費はいくら?対象は?
亡くなった方が国民健康保険か後期高齢者医療制度に加入していた場合、葬儀を行った方へ葬祭費が支給される制度があります。
後期高齢者医療制度の葬祭費は、品川区の案内によると7万円です。国民健康保険の葬祭費についても、同水準の金額が案内されています。
申請しなければ受け取れないため、期限を先に確認しておくと安心です。近隣区の制度では、葬儀を行ってから2年で時効となり、申請できなくなるという条件が案内されています。
品川区で申請する際も、正確な期限は窓口で確認してください。
国民健康保険の加入期間が3か月未満の場合、以前加入していた健康保険から埋葬料が支給されます。この場合、葬祭費とは重複して受け取れません。
申請窓口と持参する書類
後期高齢者医療制度の葬祭費の申請窓口は、国保医療年金課高齢者医療係です。本庁舎4階4番窓口にあり、地域センターでは申請できません。
国民健康保険の葬祭費についても、問い合わせ先は品川区役所国保医療年金課給付係です。
窓口申請では、後期高齢者医療葬祭費支給申請書、会葬御礼ハガキか葬儀社の請求書・領収書、被保険者番号が分かるもの、喪主の振込先口座が分かるものを持参します。
郵送でも申請でき、送付先は品川区役所国保医療年金課高齢者医療係葬祭費担当です。電子申請にも対応しており、この場合は書類の画像と口座情報を用意します。
| 比較項目 | 国民健康保険の葬祭費 | 後期高齢者医療制度の葬祭費 |
|---|---|---|
| 対象 | 国民健康保険の被保険者が亡くなった場合 | 後期高齢者医療の被保険者が亡くなった場合 |
| 申請窓口 | 品川区役所 国保医療年金課給付係 | 品川区役所 国保医療年金課高齢者医療係 |
| 申請方法 | 窓口・郵送 | 窓口・郵送・電子申請 |
| 時効の目安 | 葬儀を行った日から一定期間 | 葬儀を行った日から一定期間 |
どちらの制度も、亡くなった方がどの保険に加入していたかで申請先が変わります。加入していた保険が分からない場合も、まずは国保医療年金課へ問い合わせれば案内してもらえます。
生活保護を受けている場合の葬祭扶助は?
生活保護を受給している方は、原則として国民健康保険から外れているため、葬祭費は受け取れません。代わりに、生活保護制度の葬祭扶助という仕組みがあります。
葬祭扶助の対象になるかどうかは、家庭の状況によって判断が分かれます。可否をここで判断することはできません。
該当するかもしれないと感じた場合は、必ず品川区の福祉事務所にあたる生活福祉課の相談係へ相談してください。
費用の支払いを先に済ませてしまうと、扶助の対象外になる場合があります。葬儀社への支払いより先に、福祉事務所へ相談する順番を守ってください。
相談窓口の連絡先
品川区の生活福祉課には、相談係のほか複数の係が設置されています。
生活に困っている状態の相談は、相談係で受け付けています。まずは電話で状況を伝えるところから始められます。
五反田で使える火葬場は?

品川区が独自に運営する火葬場はありません。五反田地域では、民営の桐ヶ谷斎場が主に利用されています。
桐ヶ谷斎場は品川区西五反田に所在し、火葬炉と葬儀式場を併設した施設です。大規模な一般葬から家族葬まで対応できる規模を持っています。
もう一つの選択肢が、品川区・港区・目黒区・大田区・世田谷区の5区が共同で設置した臨海斎場です。大田区東海に所在し、品川区民も利用できる公営施設です。
桐ヶ谷斎場と臨海斎場の料金の決まり方
公営と民営では、料金の決まり方が異なります。臨海斎場は組織区(5区)の住民か否かで料金が区分されています。
桐ヶ谷斎場のような民営施設は、式場の規模や利用時間によって料金が変わる仕組みです。
| 比較項目 | 桐ヶ谷斎場(民営) | 臨海斎場(公営) |
|---|---|---|
| 所在地 | 品川区西五反田 | 大田区東海 |
| 運営 | 民間事業者 | 品川区含む5区の共同設置 |
| 料金の決まり方 | 式場の規模・利用時間による | 組織区住民か否かで区分 |
| 特徴 | 五反田駅周辺からの搬送がしやすい | 5区共通で利用できる公営施設 |
どちらを選ぶかは、参列者の人数や式場の空き状況によって変わります。搬送を依頼する葬儀社に、両方の空き状況を確認してもらうと比較しやすくなります。
五反田駅周辺は交通の便がよく、遠方の親族が集まりやすい立地です。
五反田・品川区の葬儀の流れと手続きの順番は?
五反田で葬儀を進める際は、次の順番で手続きが進みます。
まず搬送先を決め、遺体を安置します。次に葬儀社と打ち合わせを行い、式場と日程を決めます。並行して、死亡届を品川区役所へ提出し、埋火葬許可証を受け取ります。
葬儀・火葬を終えたあと、葬祭費や葬祭扶助といった給付の申請に進みます。
この順番を後先にすると、申請に必要な書類(会葬御礼ハガキや葬儀社の領収書)が揃わないことがあります。
おくやみコーナーの利用方法
品川区には、死亡後の手続きをまとめて相談できるおくやみコーナーがあります。第2庁舎3階に設置されており、平日午前9時から午後5時まで(正午から午後1時を除く)開設しています。
利用には事前予約が必要です。来庁日の7営業日前までに、電話か電子申請サービスで予約します。
| 手続き | 窓口 | 期限の目安 |
|---|---|---|
| 死亡届・埋火葬許可 | 品川区役所 戸籍住民課 | 死亡後できるだけ早く |
| 葬祭費の申請 | 国保医療年金課 給付係・高齢者医療係 | 葬儀を行った日から一定期間内 |
| 葬祭扶助の相談 | 福祉部生活福祉課 | 葬儀の前に相談 |
期限は制度によって異なります。表の内容を目安にしつつ、正確な期限は各窓口で確認してください。
費用の目安は?式場使用料と火葬料
五反田で葬儀にかかる費用は、式場使用料・火葬料・お布施などの項目に分けて考えると比較しやすくなります。
臨海斎場を組織区住民として利用する場合、火葬料は12歳以上で44,000円が目安です。葬儀式場の使用料は56,000円が目安とされています。
これらの料金は令和5年4月に改定されています。
桐ヶ谷斎場のような民営施設では、式場の規模によって使用料が大きく変わります。小規模な式場と大人数向けの式場とでは、数十万円単位で差が出ることがあります。
参列者数と地域の世帯構成による違い
参列者の人数が想定より増えると、式場の規模や料理・返礼品の費用が追加になる場合があります。見積もりの段階で、人数の変動にどう対応するかを確認しておくと安心です。
五反田は品川区大崎地区に含まれ、単身世帯や高齢世帯が混在する地域です。参列者の人数を事前に把握しにくい場合もあるため、式場を選ぶ段階で人数の幅を伝えておくと、見積もりのずれを防げます。
家族葬・直葬など葬儀形式の違いは?
葬儀の形式は、参列者の人数や日数によって費用と内容が変わります。どの形式を選ぶかは、家族の事情によって決めるものです。
優劣で選ぶものではありません。
| 形式 | 参列者の目安 | 日数 | 費用の傾向 |
|---|---|---|---|
| 一般葬 | 親族・知人を広く含む | 通夜・告別式の2日間 | 式場使用料が高めになりやすい |
| 家族葬 | 親族中心の少人数 | 通夜・告別式の2日間 | 一般葬より抑えやすい |
| 一日葬 | 親族中心の少人数 | 告別式のみの1日 | 式場使用料を1日分に抑えられる |
| 直葬 | ごく少人数か立ち会いなし | 火葬のみ | 式場使用料がかからない |
五反田で式場を選ぶときの考え方
桐ヶ谷斎場には、大規模な一般葬から少人数の家族葬まで対応できる式場があります。人数が少ないからといって選べる式場が限られるわけではありません。
どの形式にも、参列を予定していた方への案内をどう伝えるかという課題があります。直葬や家族葬を選ぶ場合は、後日改めて会う機会を設けるかどうかも、あわせて決めておくと落ち着いて対応できます。
依頼先を選ぶときに確認する項目は?
依頼先を決める際は「どこが良いか」ではなく、見積書の中身を確認することが大切です。
□ 見積書を書面で受け取れるか
□ 見積書に含まれる項目と、含まれない項目が明記されているか
□ 参列者の増加・安置日数の延長・休日利用で追加費用が発生するか
□ 搬送と安置の料金が距離や日数でどう変わるか
□ 葬祭費や葬祭扶助の申請手続きに対応してもらえるか
□ 支払いの時期と方法
□ キャンセルした場合の扱い
この7項目は、契約前にその場で確認できる内容です。口頭の説明だけで進めず、書面に記載があるかを確認してください。
見積書をもらわずに口頭で進め、想定より高い請求を受けたという相談もあります。搬送を依頼する時点から、費用の内訳を書面で残す習慣をつけておくと防ぎやすくなります。
葬儀でよくある失敗は?
五反田に限らず、次のような失敗が起こることがあります。
見積書をもらわずに口頭で話を進めると、後から請求額が想定を超えることがあります。搬送だけを頼んだつもりが、そのまま葬儀全体の契約になっていたというケースもあります。
葬祭費の申請期限を確認しないまま日が過ぎると、受け取れなくなることもあります。参列者が想定より増え、式場や料理の追加費用が発生するケースも見られます。
これらは、契約前の確認と申請期限を先に押さえておくことで、防ぎやすくなります。
見積もりを比べるときは?
複数の見積もりを比べる際は、金額の総額だけでなく、含まれる項目をそろえて見比べることが大切です。
葬儀社選びのセーフリーでは、五反田に対応する葬儀社の対応時間や取り扱い内容を比較できます。見積もりを取る前の整理にも役立ちます。
式場使用料・火葬料・お布施の内訳を分けて確認すると、どこで金額が変わっているかが見えやすくなります。
事前に備えておくことは?
時間に余裕がある場合は、あらかじめ確認しておくと落ち着いて対応できることがあります。
普段から、加入している健康保険の種類(国民健康保険か後期高齢者医療制度か)を家族間で共有しておくと、葬祭費の申請先で迷いません。
日頃から、五反田近辺で利用できる式場や火葬場の候補を把握しておくと、搬送先を急いで決める負担が減ります。桐ヶ谷斎場や臨海斎場の場所を知っておくだけでも準備になります。
葬儀社選びのセーフリーでは、事前に対応内容を比較しておくこともできます。いざというときに慌てず選べるよう、備えの一つとして活用してください。
生活保護を受けている、または受ける可能性がある家庭では、葬祭扶助の相談先(福祉部生活福祉課)を事前に控えておくと安心です。
五反田の葬儀のまとめ
五反田で葬儀に直面したときは、まず搬送先を決めることから始めます。式場や葬儀の形式は、そのあとで落ち着いて決めても構いません。
死亡届は品川区役所へ提出し、埋火葬許可証を受け取ります。葬祭費は加入していた保険によって申請窓口が異なり、申請しなければ受け取れません。
火葬場は、五反田にある桐ヶ谷斎場か、5区共同運営の臨海斎場が主な選択肢です。費用は式場使用料・火葬料・お布施に分けて確認すると比較しやすくなります。
生活保護を受けている場合は、支払いを済ませる前に福祉部生活福祉課へ相談してください。
迷ったときは、見積書の内容を確認する7項目に立ち返ってください。葬儀社選びのセーフリーの情報も、比較検討の材料として活用できます。
次に取るべき行動は、搬送先を決め、死亡届の提出先を確認し、加入していた保険の窓口を控えることです。この3点から始めれば、あとの手続きは順番どおりに進められます。
よくある質問
五反田で搬送を頼んだ葬儀社に、そのまま葬儀も依頼しないといけませんか。
搬送のみを依頼することも可能です。契約前に、搬送だけを希望する旨を伝えておくと、後の行き違いを防げます。
品川区の葬祭費はいつまでに申請すればよいですか。
葬儀を行った日から一定期間で時効となる制度です。正確な期限は、品川区役所の国保医療年金課で確認してください。
桐ヶ谷斎場と臨海斎場は、どちらが空いていますか。
時期や曜日によって空き状況が変わります。搬送を依頼する葬儀社に、両方の空き状況を確認してもらう方法が確実です。
参列者の人数が直前で増えそうです。どうすればよいですか。
見積もりの段階で、人数の増減にどう対応するかを確認しておくと安心です。式場や料理の追加費用が発生する条件も、あわせて聞いておくとよい項目です。
生活保護を受けていますが、葬祭費は受け取れますか。
生活保護を受給している場合、原則として国民健康保険の葬祭費は対象になりません。葬祭扶助という別の制度があるため、支払いを済ませる前に福祉部生活福祉課へ相談してください。
